働き盛りの悲鳴?!日本のサラリーマンを襲う肩と腰の痛み、その実態に迫る

皆さん、毎日お仕事お疲れ様です!

満員電車に揺られ、オフィスではパソコンとにらめっこ。
気がつけば、肩はガチゴチ、腰はズーン…なんて経験、ありませんか?

「肩こり・腰痛は国民病」なんて言葉も耳にしますが、特に働き盛りの日本の男性サラリーマンにとって、これは決して他人事ではありません。今回は、データに基づいて、一体どれくらいの数の男性が肩と腰の痛みに悩まされているのか、その実態に迫ってみたいと思います。

え、そんなに?!日本人男性の肩こり有病率

まず、肩こりから見ていきましょう。様々な調査がありますが、驚くべき数字が飛び込んできました。

なんと、20~69歳の男性の67.0%が肩こりを経験しているという調査結果があるんです(日本リカバリー協会調べ、2021年)。これは、約3人に2人が肩の痛みを抱えている計算になります。

さらに、別の調査では7割以上の人が肩こりを「国民病」と認識しているというデータも(大正製薬調べ)。多くの方が、肩の痛みを当たり前のものとして感じているのかもしれません。

もちろん、調査によって数値には幅があり、厚生労働省のデータでは10~15%という報告もあります。しかし、いずれにしても、多くの男性が肩こりに悩まされている現状は否定できないでしょう。

特に、働き盛りの30~40代男性では、その割合が75.3%にまで上昇するというデータも(日本リカバリー協会調べ、2021年)。仕事のプレッシャーや長時間労働が、肩に大きな負担をかけている可能性が考えられます。

過去のデータと比較しても、肩こりの有病率は上昇傾向にあるという指摘もあり、現代社会における肩こり問題の深刻さがうかがえます。

ズキッ!重い!日本人男性を悩ます腰痛の現状

続いて、腰痛に目を向けてみましょう。

厚生労働省の2010年の調査では、腰痛は男性が訴える症状の第1位。そして、2019年の調査でもその傾向は変わらず、依然として腰痛が男性の悩みのトップに挙げられています(生活習慣病予防協会調べ)。

2022年の国民生活基礎調査によると、男性の腰痛の有訴者率は24.7%(ちろ松山整体院調べ)。およそ4人に1人が腰の痛みを抱えている計算になります。

40歳以上の男性に限定した調査では、その割合はさらに高くなり、34%という報告も(LOCOMOスタディ、2010-2011年頃)。年齢とともに腰の痛みを感じやすくなるのは、多くの方が実感しているのではないでしょうか。

「まさか自分が…」と思っている方もいるかもしれませんが、治療が必要なほどの腰痛を経験した男性は、なんと**57.1%**にものぼるという調査結果もあります(日本整形外科学会、2003年頃)。

デスクワークは宿命?!オフィスワーカーを襲う肩と腰のダブルパンチ

さて、今回のテーマである「肩こり・腰痛に悩む男性サラリーマン」に焦点を当てていきましょう。

多くの情報から、オフィスワーカーは肩こりや腰痛になりやすいという傾向が強く示唆されています。デスクワークによる長時間の座位姿勢、運動不足、そして精神的なストレスなどが、その主な原因と考えられます。

ある調査では、デスクワーカーの97%が肩こりに悩んでいるという驚きのデータも!まさに「デスクワークは肩こりの温床」と言えるかもしれません。

コクヨ株式会社の調査でも、腰痛・肩こりがオフィスワーカーの自覚症状の上位に挙げられており、長時間椅子に座っている人の8割以上が肩や首のこりを訴えているというデータもあります(株式会社グリーンハウス調べ)。

テレワークが進んだ現代でも、その状況は大きく変わらない可能性も指摘されており、デスクワークは、働く男性にとって避けて通れない肩と腰の痛みの大きな要因となっているようです。

衝撃の推計!肩こり・腰痛に苦しむ男性サラリーマンの数

では、一体どれくらいの男性サラリーマンが肩と腰の痛みに苦しんでいるのでしょうか?

2022年の就業構造基本調査によると、日本の男性事務従事者は約581万人。この数を「男性オフィスワーカー」の概数として、それぞれの有病率を掛け合わせて推計してみました。

  • 肩こりに悩む男性オフィスワーカー:約389万人(581万人 × 67.0%)
  • 腰痛に悩む男性オフィスワーカー:約143万人(581万人 × 24.7%)

そして、さらに深刻なのは、肩こりと腰痛の両方に悩む男性オフィスワーカーの数です。一般人口における肩こりと腰痛の併発率は約33.37%というデータがあり、これをオフィスワーカーにも当てはめると…

  • 肩こり・腰痛の両方に悩む男性オフィスワーカー:約194万人(581万人 × 33.37%)

もちろん、これらの数字はあくまで推計であり、オフィスワーカー特有のデータではないため、注意が必要です。しかし、約200万人近くの男性オフィスワーカーが、肩と腰のダブルの痛みに苦しんでいる可能性があると考えると、その影響は決して小さくありません。

痛みを放置しない!私たちにできること

肩こりや腰痛は、「仕方ない」と諦めてしまいがちですが、放置すると生活の質を大きく下げてしまう可能性があります。

企業としては、人間工学に基づいたオフィス環境の整備や、休憩時間の確保、運動機会の提供などが重要になります。

そして、私たち自身も、日頃から正しい姿勢を意識したり、適度な運動を取り入れたり、ストレッチをするなど、セルフケアを心がけることが大切です。

今回の調査で、多くの男性が肩と腰の痛みに悩んでいる現状が改めて浮き彫りになりました。この問題を少しでも改善できるよう、私たち一人ひとりが意識を変えていく必要があるのではないでしょうか。

皆さんの周りにも、肩や腰の痛みに悩んでいる方はいませんか?ぜひ、今回の情報を共有して、一緒に改善に向けて動き出しましょう!

【引用文献】

  1. 全国10万人の調査より、“首筋・肩こり”は疲労の要因に過去5年の肩こり事情、2021年が最多の72.5%首筋・肩こり県民1位「岩手県」、ゲームの時間はそのまま肩こり時間に | 一般社団法人日本リカバリー協会のプレスリリース – PR TIMES, 4月 23, 2025にアクセス、 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000085299.html
  2. もしも、肩こり・腰痛がなくなったなら 日本人の幸福度は4割増, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/gaiyou/common/pdf/research01.pdf
  3. 当院で肩こり治療の考え方について, 4月 23, 2025にアクセス、 https://harunokaze-hatogaya.com/%E5%BD%93%E9%99%A2%E3%81%A7%E8%82%A9%E3%81%93%E3%82%8A%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
  4. 肩こりに悩む人は血流が原因かも? 食事から考える生活改善とオススメの栄養素も紹介!, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.fujiyaku-direct.com/health_information/article/015main
  5. 肩こりを訴える疾患と原因|医療と健康情報, 4月 23, 2025にアクセス、 https://iryo.kurume-u.ac.jp/about/column/column09.html
  6. 1 自覚症状の状況 – 平成22年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html
  7. 男性有訴者率の第3位は’せきやたん’ 厚生労働省「平成19年 国民生活基礎調査の概況」より, 4月 23, 2025にアクセス、 https://seikatsusyukanbyo.com/statistics/2008/003435.php
  8. 日本人の自覚症状のトップは男女とも腰痛。高血圧、糖尿病、脂質異常症での通院が上昇! ~国民の健康、介護、貯蓄に関する「令和4年国民生活基礎調査」(厚労省) – 日本生活習慣病予防協会, 4月 23, 2025にアクセス、 https://seikatsusyukanbyo.com/statistics/2023/010724.php
  9. 現代腰痛事情, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse2662.pdf
  10. 〈おとな〉 vol.03 腰を守るために、腰痛の予防と治療, 4月 23, 2025にアクセス、 https://shikoku-mc.hosp.go.jp/news/ohisama_basics_a_vol03.html
  11. 腰痛(Lumbago or low back pain), 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/kochi/20140325001/youtsuu1.pdf
  12. 日本の腰痛に関する最新統計:厚生労働省資料に基づく分析, 4月 23, 2025にアクセス、 https://chiro-matsuyama.ehime.jp/government2/
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  14. 腰痛に関する全国調査 – 日本整形外科学会, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.joa.or.jp/media/comment/pdf/lumbago_report_030731.pdf
  15. デスクワークの正しい姿勢と座り方を解説!腰痛や首・肩こり改善に効果的な対策を200名に調査! – FNNプライムオンライン, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.fnn.jp/articles/-/807081
  16. 仕事中の肩こりストレスは「動作の重いパソコンでの作業」と同程度!? デスクワーカーの97%が悩む肩こり…仕事効率に影響も – PR TIMES, 4月 23, 2025にアクセス、 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000030153.html
  17. デスクワークの姿勢は大丈夫?不調を招く座り方と簡単にできる腰痛・肩こり対策, 4月 23, 2025にアクセス、 https://megalos.co.jp/blog/archives/3524
  18. デスクワークの健康問題と仕事の生産性への影響-オフィスでもできるセルフケアも解説!, 4月 23, 2025にアクセス、 https://asukaze.co.jp/deskwork-productivity/
  19. オフィスワークにおける姿勢の重要性 – グリーンハウス, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.green-house.co.jp/special/telework/posture/
  20. 52%が「仕事中に肩こりを感じたことがある」一方、肩こりの認識 …, 4月 23, 2025にアクセス、 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000840.000024101.html
  21. 緊急事態宣言前後の働き方の変容による身体的・精神的変化に関する調査結果がPLoS Oneに掲載 – 株式会社バックテック, 4月 23, 2025にアクセス、 https://backtech.co.jp/news/covid19-jointresearch-plosone_211024/
  22. 健康経営 オフィス レポート – 経済産業省, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/kenkokeieioffice_report.pdf
  23. 労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約 – 総務省統計局, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index1.pdf
  24. 職業別就業者数|早わかり グラフでみる労働の今|労働政策研究 …, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/chart/html/g0006.html
  25. 有業者の職業の状況―就業構造基本調査結果から – 労働政策研究・研修機構, 4月 23, 2025にアクセス、 https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2023/11/c_01.html
  26. 勤労者の肩こり症状に関連する因子の検討, 4月 23, 2025にアクセス、 http://www.jsomt.jp/journal/pdf/067020087.pdf

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